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なまけものテント

なまけものテントには、本格的になまけるための様々なしかけがしてあります。大人が立ったままでは入ることのできない高さの天井には、本物の葉っぱが取り付けられています。畳の上に置いてある布団には、なぜか軍手が縫い付けられていたり、テレビにはさっき見てきた動物たちがものすごいゆっくりとした動きで映し出されていたり。寝転がって耳を澄ますと、低く、ゆっくりとした声がラジカセから聞こえてきます。

「な  ま  け  も  の  ク  イ  ズ    ・  ・  ・  ・  」

実は、なまけものクイズの答えは、ゆっくりと聞かないとわからないのでした。

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なまけものテントには、誰でも自由に入ることができます。ころこロッジに入ってきたお客さんは、テントに吸い込まれるように入っていきました。そして、テントでゆっくり休みはじめたお客さんには、なまけもの隊から「ゆっくりなめてね」と飴が手渡されます。

子どもたちは、「お昼寝ごっこをしよう!」と提案。「○○ちゃんのとなりがいい!」「端っこはイヤ」などなど場所取りがはじまります。お気に入りの場所に収まったら、布団についている軍手に手を入れてみたり、テレビを見たり。実は軍手と布団の間には、ホッカイロが入っていて、じんわりとあったまることができます。子どもたちの様子を見にきたお母さんは、かがみながらテントに入り込み、オランダ語で書かれたなまけものの絵本を発見!なんて書いてあるのかさっぱり読めない絵本を手にしたお母さんは、楽しいお話を作りながら子どもたちに読み聞かせます。「がんばれナマケ君!」と書かれた漫画は、ワークショップ中に女子美ガールズが書き上げた作品。次々とでき上がった漫画は全6話となりました。

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寝転がって上を見上げると、ジャングルのような葉っぱとそこにぶら下がる色とりどりのなまけものが見えます。このなまけもの作りも、だれでも参加することができます。好きな色で塗って、ジャングルにぶら下げて、寝転がってなまけもの観察。寝転がっていたお母さんが、幸せそうにつぶやきました。

「ジャングルにいるオサルさんは気持ちいいんだろうねー」

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コメント

いいですねぇ。誰もが参加してのんびりできるって、素敵ですね。
そういえば、アメリカのヘンリードーリー動物園には、園内には日時計以外の時計が無いんです。動物園にいる間は、時間を忘れてほしいということですよ。
今の時代、「いやし」は動物園の大切な要素ですよね。いやしのすばらしさを教えてくれるナマケモノって、無くてはならない動物園の先生かもしれません。
とは言え、この企画を仕掛ける人は、実はかなり大変だろうなぁ、、、と思ったりもして。もちろん、とっても楽しそうですけどね。

ワークショップの後で記録写真集を作るにあたり、みんなでワークショップを振り返って一句詠みました。女子美ガールズの一人が読んだ句を紹介します。
「ナマケさん なまけさせてよ ニクい人」

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