はじめにのはじめに
ブログのはじめの二回分くらいは、私が動物園になぜ興味を持ったのか、その背景をちょこっと(ですむかな・・・)お話ししたいと思います。
そもそも私は、動物を飼いたいと思ったこともなかったし、幼稚園の遠足以来、動物園に行くこともなく、ましては「動物園で働こう!」なんて思いもつかないことでした。転機は大学3年生の時に突然訪れたのです。
横浜で育った私は、次々と目の前にあった山が住宅地へと造成されていくのを目の当たりにしてきました。特に動物が好きだったわけでもない子どもでしたが、その山にタヌキがいることも知っていた(そして、時々遭遇していた)ので、なんとなくの不安が心の隅にいつもありました。こんな思いを抱えて、私は農芸化学科へと進学しましたが、自分に何ができるのか、何がやりたいのかはまださっぱり分からず。そのうちに3年生になり、卒業研究をする研究室を選んだり、研究課題を選んだりしても、大学に用意されている課題では私の気持ちにしっくりくるものになかなか出会えない!他学科の授業を受けたり、図書館に通う毎日を過ごします。でも、冬のある日、とうとう私はジェラルド・ダレル氏の「積みすぎた箱船」に出会ってしまいます。そして私はこの本で初めて、動物園が環境保全に取り組んでいるということを知ったのでした。
これは、私にとって衝撃的な事実だったのです。市内に二つの動物園がある横浜市で育っていたにも関わらず、動物園が環境教育の場であることに気がつくことなく、私は大学生になっていました。今でこそ動物園は注目を集めていますが、当時はやっと、世界動物園保全戦略がIUCNから発表されたような状況。ちょうど、時代の境目でもあったわけです。ダレル氏の理念を読んだだけで、「動物園」こそ、私のやりたいことができる場所だと直感しました。そしてなんと、横浜3つ目の動物園となるズーラシアのオープンも目前。そんな偶然から、私の動物園人生がはじまるのです。
コメント
開設おめでとうゴザイマス。
実は、長倉さんが動物園に興味を持った経緯を知らなかったので、少し謎が解けました。
背景の色は変えられたのかな?
投稿者: You-ka | 2006年05月20日 22:34