« 2006年06月 | メイン | 2006年08月 »

2006年07月21日

ナイトズーラシアまであと2週間!

と、自分で書いてビックリしましたが、あと2週間でナイトズーラシアがはじまります。

ナイトズーラシアに関しては、実はいっぱいアートな挑戦をしています。
まずは第一弾。一番巨大なものをお披露目。

zo.jpg

この正体は・・・?!

2tトラックの荷台からはみでるくらいに大きいです。
力持ち4人でやっと持ち上げられました。


正体は、次回更新時にお知らせします!ということでお楽しみに。

2006年07月01日

初夏の北極探検

polarcreature.jpg

6月24日から、北極の動物たちのドキュメント映画であるホワイト・プラネットが日本で公開されます。ズーラシアではこの映画に登場する動物たちの写真展を開催することになりました。折しも、ホッキョクグマは2006年度版レッドリストに加わったことが5月に発表されたばかり。私は、地球温暖化の影響を大きく受けている北極の動物たちのことを題材にしたワークショップ「ホワイト・ズーラシア」を企画し、6月17日と24日の二日間、実施しました。ということで、またまた近況報告です。

「ホワイト・ズーラシア」は、北極を探検している気分でお絵描きをするワークショップです。探検するのは、発砲スチロールで再現した北極。発泡スチロールは動物たちのエサであるアジやリンゴの納品に使われているので、ズーラシアには大量にあります。しかも、慎重に歩かないと割れてしまう発泡スチロールは温暖化の説明にもってこい!なのでした。

polarenvironment.jpg

ワークショップは自由参加。梅雨の晴れ間の土曜日、「ここはさむーい北極です。ホッキョクグマの気分で探検して、出会いたい動物や植物をお絵描きしませんか?」と子どもたちを誘います。「自由にお絵描き!」しかも普段はなかなかできない真っ白な発泡スチロールに!!このシチュエーションはすごく魅力的なようで、子どもたちは絶え間なく、どんどん集まってきます。まずは、ゆっくり発泡スチロールの上を歩いて、お絵描きする場所を探します。でも、乱暴に歩くと、すぐに発泡スチロールは割れてしまう。壊す感覚は、子どもたちにとって相当楽しいようで、一回割るとまた割ろうとする子どもたちも続出。そんな時には、「氷が割れちゃうと、ホッキョクグマが暮らせなくなっちゃう」「大好物のアザラシも見つけられなくなっちゃう」とお話をして、氷を大切に思ってもらいます。

polarwalk.jpg

「北極の動物」といっても、なかなかどんな動物がいるのかは分かりません。このワークショップは写真展のパネルの真ん中、しかもプロモーションビデオの目の前で開催したので、どんな動物が北極にいるのかを写真や映像で紹介します。そして、ホッキョクグマのくらし、好きなものなどなど、いろんなお話をしながら自由にお絵描きをすすめていきます。中には、ホッキョクゾウなど架空の動物たちも出現していきます。チューリップが咲いたりします。何の迷いもなく、ペンギンを描く子どもたちもたくさんいました。このワークショップでは、知識を与えることを目的にはしていなかったので、北極にいない動物を描く場合でもわりと寛容に接し(もちろん、話せる場合には説明をしながら)、あれこれ想像しながら描く子どもたちの創造性を大切にしながら、北極にたくさんの生物を生み出していきます。

polarpanel.jpg

北極がにぎやかになってきたところで、そこにいるみんなに向かって地球温暖化のお話。ワークショップのようすを見守っているお父さん、お母さんも耳を傾けてくれます。ホッキョクグマにとって楽しい北極を考えてお絵描きをしてくれている子どもたちにとっても、この世界がどんどんなくなってしまっているこが、感覚的には伝わっているようでした。

polarflower.jpg

急遽企画したため、実施しながらズーラシアの教育普及のスタッフがあれこれアレンジしつつ、形ができていったワークショップだったので、「伝える」部分がうまく機能できなかったりもしましたが、かなりの可能性を実感。また、寒い時期にリベンジしようかと思います。

polarbird.jpg