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2006年12月27日

動物の演劇

なまけものの続きを書く前にちょっとだけお知らせを。
昨年、作曲家の野村誠さんがズーラシアの動物たちと「ズーラシアの音楽」を作曲しました。(この詳細については、なまけものLIFEの記事の次に書く予定です)

そしてなんと、この「ズーラシアの音楽」に、ダンサーであり振付家である山下残さんが構成・演出・振付をした「動物の演劇」が来月、京都で上演されます。私自身も、あの「ズーラシアの音楽」がどうなるのか、ものすごく楽しみにしています。みなさまにもお知らせをしたかったので、脱線しました。スミマセン!

以下、参考サイトをご紹介します。

「動物の演劇」
「ズーラシアの音楽」
「野村誠の作曲日記」

2006年12月16日

どうぞごじゆうになまけてください

まずはじめにお断りをしておきたいのは、「なまけものLIFE」というワークショップを文章で伝えるのがとってもムズカシイということです。本当に残念なのですが、あの時のすてきななまけている時間は体験しないとわからない。でも、精一杯、紹介してみます。

なまけものLIFEは、「なまけコースプレート」「なまけものクイズ」「なまけものパフォーマンス」「なまけものテントワークショップ」「なまけもの顔はめ」の五つの要素で構成されます。これらについて、いくつかのエントリーに分けてご紹介します。

P3240012.JPG

1 なまけコースプレート

なまけコースプレートは、なまけを単位とした数とイラスト、なまけ言葉が表記されたA4横型のサインです。園内のアマゾンの密林エリアからワークショップ会場となるころこロッジにかけての木柵に取り付けました。例えば、このコースプレートには「あと、30なまけ」と書かれていますが、この次のコースプレートでは「284なまけ」なのかもしれないし、「1なまけ」なのかもしれない。この数字には、実は何の根拠もありません。この数字の変動の根拠は、参加者の想像力に委ねられるのです。何をしたらなまけが増えたり減ったりするのかを園内を歩きながら、自分の行動を振り返って、あれこれと想像してみるのです。ジュースを買ったからなのかもしれないし、携帯電話でメールしたからなのかもしれない。その善悪を問う、ということではなく、自分自身の様々な行動が、ある視点からはなまけているのかもしれないし、そうではないのかもしれないという提示をしています。

そして、このコースプレートには「まなまななまけなまなまけ」とも書かれています。これはアーティストの井上さんがつくったなまけ語です。この言葉自体にも意味はありません。そして、それぞれのコースプレートには全然違うなまけ語が書かれています。読みにくいなまけ語は、ゆっくり読まないと正確に言うことができません。通り過ぎる人の多くは、少し足を止めて「まなまななま・・・」と声に出して読んで、その響きを楽しみます。まずは、少し足を止めること。そして、ちょっとへんてこな言葉を声に出して読んでみる。理路整然としていない、でもそれがストレスにならないようなコースプレートの導入から、なまけものLIFEの世界に徐々に引き込まれていくことになるのです。