近年、飼育動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)の向上のため、全国各地の動物園や水族館で飼育動物の飼育環境を豊かにする取り組みがなされています。
こうした取り組みは「環境エンリッチメント(以下、エンリッチメント)」と呼ばれ、動物たちの野生本来の行動を引き出すことや、自然な繁殖や子育てを促進するなどの結果にあらわれてきています。エンリッチメントに取り組む動物園や水族館、飼育担当者を応援するために、市民ZOOネットワークでは2002年よりエンリッチメント大賞を実施しています。
エンリッチメント大賞は、来園者・来館者が動物園や水族館でエンリッチメントの取り組みを探すことで、飼育動物の“豊かな暮らし”を考えるきっかけとなることを目指します。それは動物の暮らしや生態・行動についての理解を深めることにもつながるでしょう。さらに、動物園や水族館に対しては、日々の飼育管理を見つめ直すとともに、動物福祉向上の取り組みを市民に向けてアピールする機会として活用されることを目指しています。
動物園や水族館で取り組んでいるエンリッチメントを正しく理解・評価することが、飼育動物たちの豊かな生活環境をつくり、彼らの福祉を向上させるための最大の応援になると私たちは考えています。
募集期間
2026年4月15日(水)〜2026年6月15日(月)(当日必着)
※募集期間にご注意ください。
応募方法
募集フォームから、必要事項を記入してご応募ください。募集要項をご一読のうえ、ご応募ください。
審査方法
以下の5名の審査委員による厳正な審査により、大賞が決定します。
- 岩田 惠理 氏 (元 岡山理科大学獣医学部 教授)
- 川端 裕人 氏 (作家)
- 幸島 司郎 氏 (京都大学 名誉教授)
- 佐藤 衆介 氏 (東北大学 名誉教授)
- 本田 公夫 氏 (The Maritime Aquarium at Norwalk 展示ディレクター臨時代理)
※五十音順
審査手順
一次審査
応募内容をもとに、書類審査(10件前後を選抜予定)
現地調査・ヒアリング
一次審査を通過した取り組みについて、事務局スタッフによる現地調査や飼育担当者へのヒアリングを実施し、資料作成
※一次審査通過園館には8月初旬ごろまでに連絡します。審査を通過しなかった場合の連絡はしませんのでご了承ください。
二次審査
現地調査の資料をもとに審査委員会を開催、大賞・その他各賞について審議
発表・表彰について
各取り組みについて以下の基準で評価し、賞を決定します。
大賞
動物たちの生活がより豊かになるような取り組みで、科学的根拠がともなうなどの「環境エンリッチメント」の理念に合致したもの
正田賞【2022年新設】
エンリッチメント大賞に応募された取り組みの中から、市民に対して動物福祉を伝えるという点で高く評価されるものや、市民との連携という点で優れていると評価されるもの(該当する取り組みが応募された場合のみ、審査委員会の判断で表彰する)。特設ページ正田陽一先生をしのぶもご参照ください。
※正田賞の選定にあたっては、必要に応じ、正田陽一先生の関係者からアドバイザーを招聘して、助言を仰ぐことがあります。
その他各賞
「環境エンリッチメント」の実践に加え、社会的意義が認められるものや市民・来園者からの支持を集めたもの(内容に応じて評価し、賞を決定する)
発表は【2026年10月ごろ】を予定しています。
表彰式ならびに受賞者による記念講演は以下の要領で開催予定です。
エンリッチメント大賞2026 表彰式・受賞者講演会
- 日時:2026年12月5日(土)予定
- 場所:東京大学 弥生講堂 一条ホール(予定)
- 内容:受賞者への表彰、審査委員からの講評、基調講演、受賞者による記念講演など