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2011年12月07日

エンリッチメント大賞2011講演会、終わりました! その3

最後は、10周年を記念しての企画
「みんなで選ぶエンリッチメント大賞」です。


10年間の受賞者の中から、飼育担当者レベルで選んだ16件の取り組みの中から
当日の参加者に、お気に入りのものを選んで投票してもらおうというものです。
ロビーには、ずら〜っとポスターが掲示してあります。それぞれのポスターの下には
投票箱ならぬ、投票用紙。ここに、かわいい動物柄のポストイットを貼って、投票。
そして、投票数の多かった取り組みを発表します。


皆さん、開演前、休憩時間にポスターをじっくり読まれて、はい、ポチッ。
そして、いよいよ、発表です。
自分が投票した取り組みはどうなのか、気になりますね。


ということで、結果は
1位 みているわたしたちも幸せで賞 椎名修さん(愛媛県立とべ動物園)
2位 ここでしかみられないで賞 あざらし館のプール凍らせ作戦(旭川市旭山動物園)
となりました。

おめでとうございます!

あっという間の3時間でした。
たくさんの方に参加していただき、アットホームな雰囲気の中、とどこおりなく
終了しました。


ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
受賞者の皆さま、審査委員の皆さま、ボランティアの皆さま、
調査や企画などにご協力くださった動物園・水族館の皆さま
そして、いつも私たちの活動を支えてくださっているサポーターの皆さま
ありがとうございました。

来年も、開催予定ですので、よろしくお願いします!

10周年企画といえば、これまでニュースレターに連載してきた
「How To Enrichment」をまとめて冊子にして、販売もしました。
まだ在庫がありますので、必要な方はご連絡ください。

エンリッチメント大賞2011講演会、終わりました! その2

続いては、受賞者講演。


椎名さんは、今に到るまでの自分史も写真で紹介されました。
「あっ、わか〜い!」そりゃそうです。 みんな若い時があるもんです(笑)。
そして、ちょっと辛い映像に、ハラハラ、どきどき・・・。
子育てを知らないゾウは、簡単には母親にはなれないんですね。
ゾウも人間も同じなんだな、と思いました。


ペンギンヒルズについては、園長の日橋一昭さんが話されました。
広さでは世界一というペンギンヒルズですが、これまで狭い屋内で飼育されていた
ペンギンたちにとって、広過ぎる空間はエンリッチメントになっているのだろうか。
種にとってのエンリッチメントではなく、個にとってのエンリッチメントが大事なので
はないか…と。
少しずつ、行動範囲を広げてもらうよう頑張っているそうです。


葛西臨海水族園からは、飼育課長補佐の櫻井博さん。
ししおどし で応募があったのですが、えっ! ここも、あそこも、水流の流れを
意識していたんだ〜と。
流れを作らない工夫があったり、魚だけでなく、無脊椎生物や藻類なども生き生き、
次世代へ繋がることができるようになったり、と驚きました。


その3に続きます〜

2011年12月06日

エンリッチメント大賞2011講演会、終わりました! その1

12月4日、前日の雨もすっかり上がり、まさにエンリッチメント大賞講演会日和となりました。
お天気がよいと、動物園に流れてしまうのではという噂もありましたが、そういうことはなく、
ホッ〜でした。

エンリッチメント大賞は、今年、10周年を迎えました。
ということで、特別企画を! これは、後でのお楽しみです。


13:00開場なのに、その前に到着された方もたくさんいらして、受付をはじめ、準備が
整っていなかったので、少々お待たせしましたが、13:00には、予定どおり受付開始。
開演までは、ブース展示や、エンリッチメント大賞の10年間のポスターや取り組みに
ついての掲示、「みんなで選ぶえんりっとメント大賞」の投票などをしていただきました。

*「みんなで選ぶエンリッチメント大賞」については、後で触れます。


そうこうしているうちに、開演。

基調講演は、前旭山動物園の小菅正夫さんです。


画像の確認


いや〜、さすがです。
ぐ、ぐ〜っと、話に引き込まれましたね。

動物園って、結局何なの?
これから、どうなっていくの?
私たちは、どう関わっていけばいいの?
そんな「?」が解けたような、でも深まったような・・・。
もっと、お勉強したくなるようなお話でした。

表彰式は、滞りなく、順番に受賞者のみなさんに盾が授与されました。
動物園人賞 椎名修さん(愛媛県立とべ動物園)
施設賞 ペンギンヒルズ(埼玉県こども動物自然公園)
特別賞 水流への取り組み(葛西臨海水族園)
盾の授与は、今回の会の実行委員長、正田陽一先生(東京大学名誉教授)。

皆さん、にこやか〜に盾をもらわれていました。

ふと、誰が一番にもらうかとか、気にする方っているのかなあ〜と
思いましたが、順位があるわけではないので、そんなことはないですよね。

そして、記念写真撮影。
はい、ケーキ!(パシャ) *クリスマスが近いので。

画像の確認


続きは、その2へ。