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2011年08月13日

「百獣の楽園in京都市動物園」特別講演会に参加しました!

メールニュースでもお知らせしましたが、
8月6日(土)、京都市動物園で、「百獣の楽園in京都市動物園」特別講演会が開催され、それに参加してきました。
久々の京都市動物園、動物を楽しむだけでなく、普段あまり気にしていない美術の中に現れている動物観についても触れることができ、大満足の訪問となりました。


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     よ〜く見ると、本物の動物の写真も入っているポスター


講演会の演者は、京都国立博物館の主任研究員の永島明子氏と京都市動物園獣医師の坂本英房氏。
タイトルどおり、この講演会は、現在京都国立博物館で開催中の「百獣の楽園」とのコラボ企画。
共に100年の歴史がありながら、コラボレーションは初めてだそうです。


「百獣の楽園」は、明代の医師、李時珍の「本草綱目」の分類に基づいた展示を行なっているとのことで、先ずは「本草綱目」についてのお話から。
「本草綱目」はいわゆる動物図鑑で、西洋の博物学が導入されるまで日本人の動物観に大きな影響を与えていました。
昔は、人の暮らしに密接な動物、人の役に立っている動物などへの関心が高く、「本草綱目」でも、身近にいて害虫であった「虫部」が最初に取り上げられています。また、家畜を「畜部」、それ以外の動物を「獣部」と大雑把に分けているのに対し、ネズミだけは別仕立てです。
ネズミは、害獣であると共に、ペットとして飼われることも多く、人々の関心が高かった動物だったのです。
また、「鱗部」には、ヘビ、魚、センザンコウなどが、「介部」には、亀、カニ、貝などが分類されています。


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     おふたりの小気味よいかけあい

では、こういった動物観を背景に、実際には動物たちはどのように描かれていたのでしょうか。
「百獣の楽園」の展示の中から、京都市動物園でも飼育されているものを中心に紹介していただきました。
ヒツジが日本に定着したのは明治時代以降。このため、ヒツジと書かれているが、どう見てもヤギ、という作品も少なくありません。
ネコは、奈良時代以降に中国から入ってきて、最初は高級ペットだったため貴族が紐に繋いで飼育していたのが、江戸時代にネズミ対策として繋がずに飼いなさいとのお触れが出てから急速に数が増え、その推移が作品の中にも見て取られます。
ウサギは、江戸時代末期頃、オランダからカイウサギが持ち込まれ、ノウサギに変わって登場するようになりました。
アナウサギを改良したカイウサギとノウサギとでは耳や足の長さだけでなく生態も異なり、月と秋草が一緒に描かれているのは夜行性のノウサギです。
キリン、ライオン、クマなどはまだほとんど知られておらず、中国からもたらされた絵画や毛皮などを見て描いたものも多く、どこかアンバランスです。トラのメスがヒョウだと思われていたこともあるそうです。


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     トラ舎前に掲示されている、「百獣の楽園」で展示中のトラの作品


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     暑かったので、本物のトラは水浴びをしていました


興味深いお話が続きましたが、タイムリミットに。
京都市には、都市としては珍しく、今も多くの野生動物が住んでいます。
人と野生動物との共生を考え、ほどよい距離感を計りながら、京都はもちろん、世界中が百獣の楽園になればいい、と結ばれて講演会は終了しました。


特別講演会は、この日だけですが、園内の動物舎前には、「百獣の楽園」に展示されている作品の写真が掲示されており、実際の動物と見比べることができます。
また、「百獣の楽園」展は、8月28日(日)まで開催されています。

2008年03月31日

埼玉こども動物自然公園に行ってきました〜

バレンタインデーに生まれたアミメキリンの「チョコマル」君に会いに、3月26日(水)埼玉こども動物自然公園に出かけました。キュートなチョコマル君が、つぶらな瞳で迎えてくれたのは言うまでもなく、コアラの赤ちゃん、ワラビーの赤ちゃん、カピバラの赤ちゃんにも会え、かなりハイモードに。楽しかったです!

余韻がまだ残る3日後の29日(土)、キリン大好きサポーターのTさんがチョコマル君に会いに関西からやってくるということで、また埼玉に行きました。チョコマル君はじめベビーの皆さんお変わりなく、Tさんもルンルン。そして、この日は、月に1回の「動物園FANのつどい」も開催。「キリンの赤ちゃん、こんにちは」と題された3月の「動物園FANのつどい」は、園長のキリンの分類についてのお話、飼育担当職員の埼玉で生まれたキリンの赤ちゃんのお話とチョコマル誕生時のDVD上映。そしてその後、な〜んとキリン舎見学会も行われました。キリン舎見学会では、チョコマル君とお母さんのルルさんに、手が届く(届きそうな〜ではありません! でも、触ってはいませんよ〜。)距離からの観察もできました。

 「動物園FANのつどい」は、フツーに来園して、何の申し込みもなく参加できるイベントです。4月は、26日に「コアラ繁殖大作戦!」が開催されるようです。繁殖率が高い埼玉のコアラ。どんな作戦がとられているのでしょうか。今からワクワクしています。

 また、毎週第4日曜日11:00からは、園長の動物園ガイドも開催されています。入口で一番に出迎えてくれる「ミスターZOO」のモデルの、ちょっと怪しげな、でもと〜っても熱い園長のガイドには未だ参加したことはありませんが、かなりマニアックでエキサイティングなものではないでしょうか。次回、チャレンジ予定です。

2008年02月20日

金沢動物園に行ってきました〜

先週の金曜に、金沢動物園に行ってきました。
お目当ては、コアラとアラビアオリックスの子ども。
コアラ舎のユーカリ交換の13:30、お母さんは、子をお腹に背中に付けて、エッと思うほど動き回っていました。子の方も、お母さんの動きにあわせて、上へ下への大騒ぎ(〜笑)。
アラビアオリックスの子はお母さんと一緒にのんびり過ごしていました。名前の募集を行なっていたので、もちろん応募してきました。
ウォンバットの「ヒロキ」君も、起き出して大あくび。ウォンバットの歯がどんな風かご存知ですか。意外の意外。フ〜ン、こんなだったのね、でした。
昨年生まれのアルビノカンガルーの「ルビー」ちゃんは、まだまだお子さまで、お母さんのおっぱいを飲んでいました。見た目はオトナなんですがね。
ながい