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和光大学で授業を

遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。

さて、昨日は、市民ZOOネットワークの今年の対外的活動初めでした。
和光大学の堂前先生の授業の中の1コマを市民ZOOが担当させていただいたのです。

タイトルは
「動物園の歴史と現代の意義」

先ずは、市民ZOOネットワークスタッフとしても活躍している
帝京科学大学アニマルサイエンス学科の大崎康平さんです。

福沢諭吉が西洋事情の中で、「動物園」という言葉を初めて用いたという、日本の動物園の
はじまりから、記憶に新しい旭山ブレークから新たな展示へと日本の動物園の歴史を
わかりやすく説明したあと、
動物園とは? と動物園の現代の意義に進みます。
動物園が掲げる4つの役割(種の保存、教育、調査・研究、レクレーション)と市民の意識のギャップ。
では、どうすればよいか?
これを打破するためには、市民も積極的に動物園に関わっていくことが必要!
動物園と市民双方で作り上げていく〜そうそう、そうです。
と、私的には、とても納得しましたが、聞いていた学生さんはどうだったのでしょう。



続いては、市民ZOOネットワークのサポーターで
普段は専門学校で動物や動物園などについて教える傍ら、都の鳥獣保護員もされている木村幸一郎さん。
普段目にしてるダンゴムシ、実は移入種で、都内では絶滅したと思われた在来種が、最近、
和光大学のある東京都町田市で見つかったという身近で、タイムリーな話題から。
身近な動物と言えば、カラス、スズメ、ドバト。これらは勝手に捕獲、飼育していいのか?
との問いに、戸惑いをみせる学生の皆さん。もちろん、ダメです。
鳥獣保護の話が続きます。密猟された鳥獣の売買、傷病鳥獣の保護、外来種の蔓延などなど。
そして、動物園にも、野生動物の保護収容施設としての役割があること。
しかし、予算や人員、スペースなどの不足で、動物園側があまり積極的になれない。
ここは難しい問題ですね・・・。


ということで、動物園の歴史、野生動物の保護と入り口は違った二人の話でしたが
現代の動物園の役割、意義について、そして市民として何ができるのか、何をすべきなのか、
その辺りの気づきのきっかけ作りになったかな〜と思いました。

来週も、和光大学の授業は続きます。
今度は、動物園で動物観察のワークショップです。
動物を観察するだけでなく動物園で使っているワークシートも観察しましょう、というアカデミック?な内容。

お天気だけが心配ですが、寒い日の動物園を体感してもらうのも、またいいでしょう。
暖かくしてきてくださいね、学生の皆さん。