Overview

総評

“エンリッチメント大賞2003”が決定しました!!

みごと受賞となったのは以下の皆様です。おめでとうございます!

今年で第2回となるエンリッチメント大賞ですが、 全国各地から総数49件の応募がありました。

施設や飼育員だけでなく、ボランティアやホームページを評価した応募も目立ち初めておこなわれた審査委員会では、議論も白熱したものになりました。

その中で見事部門別大賞を勝ち取った3件、そして特別賞1件を表彰いたします。

Winners

受賞した取り組み

飼育担当者部門 大賞

札幌市円山動物園北海道

吉田淳一さん

麻袋、浮き、テレビ、ハンモック、Tシャツ・・・身近にある様々なものを導入してゴリラのゴンの生活に変化を与え続けている工夫と情熱が評価されました。応募推薦文からもその様子が非常によく伝わりました。

所在地
〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL
011-621-1426
Winner's Voice

受賞の声 ―

吉田淳一さん 札幌市円山動物園/北海道

エンリッチメント大賞をいただけるとのご連絡をいただきました。ほんとうにありがとうございます。

担当のゴリラのゴンもオランウータンの弟路郎も独身で一人暮らしが永くなっており,なんとか退屈しないように時間を有効に過ごさせるため,エサを浮だまの中や丸太に開けた穴に入れたり,いろんな場所に隠したりしています。その結果,エサを食べるのに費やす時間が大幅に長くなりました。また,ゴンには,ときどき楽しいビデオを見せております。

今回の受賞を機に,さらに動物たちが,より良い環境で過ごせるように一層工夫を重ねていきたいと考えております。

札幌市円山動物園 吉田 淳一

飼育施設部門 大賞

葛西臨海水族園東京都

ペンギンの屋外展示施設

ペンギンの野生での生態を来園者に正確に伝えるために設計された施設ですが、結果的にペンギンの行動など、エンリッチメントにも配慮した施設となっていることが選考のポイントとなりました。

所在地
〒134-8587 東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL
03-3869-5152
Winner's Voice

受賞の声 ―

ペンギンの屋外展示施設 東京都葛西臨海水族園/東京都

水族館施設で初の受賞となり驚きました。第一回受賞が旭山動物園であることを考えると非常に光栄に思います。講評を見ると、日本のペンギン展示に果たした歴史的な役割を高く評価してくださったように感じました。水族園は生物の生息地の様子も伝えようと、様々な展示の工夫をしてきました。この15年の間に大型褐藻を水槽内で育成し、一部の種では世代交代も見られました。最近はレプリカではなく生きているイシサンゴを水槽内で育成し、年に数センチも伸びるようにもなりました。これらもペンギン展示の工夫も、「エンリッチメント」を主目的としたものではありません。ですので演歌を歌っていたら、「今のジャズよかったよ」ってほめられたような戸惑いを感じます。しかし、今回、「飼育しているペンギンたちが幸せに暮らせるような配慮をしている」と評価されたことは飼育技術者ともどもたいへんうれしく思います。ありがとうございました。

東京都葛西臨海水族園長 坂本 和弘

来園者施設部門 大賞

釧路市動物園北海道

来園者への情報提供

来園者のニーズをつかんで的確に情報を提供しているところが高く評価されました。手作りのものも多く、他の園館でも十分に応用することができるというところも評価のポイントとなりました。

所在地
〒085-0201 北海道阿寒郡阿寒町字ニニシベツ11番
TEL
0154-56-2121
Winner's Voice

受賞の声 ―

来園者への情報提供 釧路市動物園/北海道

当園がエンリッチメント大賞来園者施設部門をいただけることを感謝し、お礼申し上げます。当園では職員一丸となって「自分で出来ること」について取り組んでいるところです。そのうちの一つとしてレッサーパンダの放飼場での工夫が評価していただけたものと思います。また、展示館での展示についても職員の手作りで作り上げたものです。そんな当園での取り組全体が評価をいただきこのたびの受賞になったものと全職員でよろこんでおります。このことを励みに身近で親しめる、そして動物に優しい動物園作りに今後とも努力して行きますので、引き続きご支援いただけますようお願い申し上げます。

釧路市動物園 園長 河瀬 和弘

動物園コミュニティ賞

東京動物園協会東京都

メールマガジン「ズー・エクスプレス」

非常に質の高い情報のメールマガジンに審査委員一同の関心が集まりました。今後の動物園水族館と市民との関係に示唆を与える取り組みとういうことで、「動物園コミュニティ賞」としての表彰となりました。

所在地
〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83上野動物園内
TEL
03-3828-8235
Winner's Voice

受賞の声 ―

メールマガジン「ズー・エクスプレス」(東京動物園協会)

メールマガジン「ズー・エクスプレス」に動物園コミュニティ賞をいただけるとのこと、涙で画面が見えません。ありがとうございます。担当者の暴走もとがめられることなく、発行を続けてまいりました。配信ボタンをもう150回以上も押してきたことに担当者もおどろいております。メールマガジンというあたらしい媒体の利用は試行錯誤の連続で、コンピューターの前でうんうん唸りながら進めているのですが、動物園や水族館に関心のある方々からいただく、熱い思いをこめたメールがいつも励みになっています。今後も、動物園「コミュニティ」賞という名の意味を考えつつ、配信を続けていくつもりです。

メールマガジン「ズー・エクスプレス」 (東京動物園協会発行) 担当:大平 裕司

Session Data

2003年の開催データ

募集期間
2003年7月1日 〜 2003年11月30日
応募総数
49通
審査方法
下記の4名のエンリッチメントや動物園に関する専門家、有識者による審査委員会を開催し、決定した。

審査委員(五十音順)

  • 正田 陽一東京大学名誉教授/東京動物園協会副会長
  • 松沢 哲郎京都大学霊長類研究所
  • ロニー・アレキサンダー神戸大学国際協力研究科
  • 川端 裕人作家