東京都恩賜上野動物園東京都
ゴリラの群れづくり ・飼育改善の継続

日本で初めてゴリラの24時間の群れ飼育に取り組み、群れ内での出産、成長という成果が観察されていること、そしてこれらの取り組みが組織として継続されていることが評価されました。
日本のゴリラが減少の一途をたどっている大きな原因として、幼少期に群れで暮らさなかったことが指摘されています。上野動物園はゴリラの群れ作りをすすめ、日本で初めて2012年から24時間、昼夜を通しての群れ飼育を始めました。これは、「夜間、事故があると管理できない」などといった日本の動物園での“常識”を打破し、海外での飼育基準を取り入れたものと評価できます。また、ロープや藁の追加など物理的な環境改善はもちろん、食事の改善を中心とした科学的な栄養管理を実施し、各個体の適正な体型作りにも取り組んでいます。このような取り組みが、群れ内での出産、育児という結果につながったと思われます。研究者と連携した継続的な観察によっても、子ども達が母親以外のメスと接触を含む関わりを増やしていることが確認されています。これらの取り組みが組織として行われ、飼育担当者が変わった現在も継続されていることも評価されました。
今後は、「日本のゴリラ飼育マニュアル」の作成を通じて、欧米の先進的な飼育技術や知見を多く取り入れながら、日本の気候風土に合った飼育方法を確立し、国内ゴリラ飼育園のネットワークづくりを進めることを期待します。
東京都恩賜上野動物園(とうきょうと おんし うえのどうぶつえん)

